ハンバーガーの元祖というと、ウィスコンシン州シーモアにおいて
少年チャーリーがミートボールをパンに挟んだもの、という説がありますが、
現在アメリカには数か所の「元祖ハンバーガー」を主張する場所があるそうです。
中でもアメリカの文化を幅広く伝えてくれている雑誌「Lightning」がたびたび推しているのは
コネチカット州ニューヘイブンにある「LOUIS’ LUNCH」というお店。
なんとパンにミートパティを挟んだサンドイッチ・・いわゆるハンバーガーを100年以上も変わらずに提供し続けているそうです。
つまり、ハンバーガーの元祖かどうかはさておき、100年前に食べられていたミートパティサンドが今でも食べられるお店ってこと。
もしかするとハンバーガーはこういったあらゆる”ミートパティサンド”が徐々に洗練されていって生まれたのかもしれませんね。
ステーキサンドを作ってみた
ルイース・ランチの元祖ハンバーガーと言われるサンドイッチは「ステーキサンド」という名前で、
食パンにミートパティとトマト、玉ねぎ、チーズを挟んだもの。
※チーズは溶かしたものをパンの片面に塗る
これだけ聞くと「ハンバーガーじゃん!」って思いますね。
味付けは5種類ブレンドの牛肉に、塩コショウのみ・・と、まさにステーキを味わうサンドイッチといった感じです。
材料(1人分)
- 食パン(8枚切り)…2枚
- ミートパティ…お好みで
- 玉ねぎ…スライス1枚
- トマト…スライス1枚
- チーズ…スライス1枚(またはチーズソース)
- 塩コショウ…適量
ミートパティは、本家のはかなり大きそうでしたが、120g程度で作りました。
自分でミンチにする場合は赤身:脂を8:2ぐらいがちょうどいいです。
5種類のブレンドはわからなかったので、牛筋肉と和牛の脂を挽きました。
チーズはチェダーチーズのスライスを使いました。
KRAFTのチーズがミートパティによく合うのでオススメです。
作り方
- ミートパティに塩コショウを強めにふっておきます。
- フライパン、またはオーブンでパティ・玉ねぎを焼いていきます。
- 食パンをトーストします。
- 食パンが焼きあがったらチーズを乗せておきます。
- パティが焼きあがったら、チーズの上にパティ・玉ねぎ・トマトの順で重ね、パンで閉じて出来上がり。
伝統的な作り方では、パティと玉ねぎを重ね、網焼きグリルのような機械で焼きます。
筆者は持ち合わせていなかったので簡易的にフライパンで焼きました。
チーズもお店では溶かして食パンの両面に塗っていましたが、
パティの熱でしっかり溶けますのでトーストした食パンにスライスを重ねるだけにしています。
食パンにマーガリンやバターを塗ってもさらに美味しくなります。
食べてみて
味付けが塩コショウのみで、パティの味わいを尊重するため、かなりシンプルです。
が、実際のところグリルドオニオンの甘味とトマトの酸味、チーズの塩味などが交じり合って
複雑な味わいとなり美味しいです。
ただ、食べ進めていくと若干飽きてしまう部分もあり、ケチャップやマヨネーズを塗りたくなるのも正直なところです。
※本家のはビーフのブレンドのおかげで飽きないのかもしれません。
そしてこれが本当の”元祖ハンバーガー”か!?と言われると、なかなか首を縦にはふれませんでした。
何故なら、やっぱり食パンで挟んでいるからか、ここまで材料や工程が同じなのに「ハンバーガーらしさ」を感じられなかったからです。
ただし、それは日本人の感覚として”作られたハンバーガー感”においての話なので、
もしかしたら当時はこれこそがハンバーガーだったという可能性もないとは言えません。
「ハンバーガーの元祖がどこなのか?」という問題は、現地の人にとっては重要なことかもしれません。
けれど、私達は美味しいハンバーガーさえ食べられたら案外どうでもいいんじゃないかって思いました。