ハンバーガーといえば、いまやアメリカの国民食です。
アメリカで、どんな店に行ってもメニューには「ハンバーガー」があります。
以前ハワイの”コリアンバーベキュー”の店のメニューにハンバーガーがあった時には
本当に国民食なんだと実感したものです。
※タイのプーケットでは、アメリカ人の観光客が多い為、タイ料理のお店のメニューにハンバーガーがあったりします。
ハンバーガーの起源
ハンバーガーの起源には諸説ありますが、
アメリカ北部、ウィスコンシン州シーモアでミートボールを売っていた少年が、
「みんな食べづらそうだ。なんとか片手で食べられないものか」
と、パンに挟んだのが始まりと言われています。
ウィスコンシン州はアメリカ北部の州なので、
ハンバーガーは北部料理に分類されることが多いです。
片手で雑に食べるような料理だったものが、今や国民食となり、
日本でも”グルメバーガー”と呼ばれる本格的な物にまで発展しているのです。
ハンバーガーという名前について
なぜハンバーガーはハンバーガーというのでしょうか。
その答えはハンバーガー生みの親であるチャーリー少年の故郷にありました。
少年の故郷であるウィスコンシン州のある村では、ドイツからの移民が多かったそうです。
そこでハンブルグのひき肉のステーキ(タルタルステーキ)にちなんで「ハンバーガー」と命名されたのだとか。
牛肉100%のミートでなければハンバーガーではない?
日本でグルメバーガーが流行り始めたころに、「パティが牛肉100%(つなぎ無し)以外の物はハンバーガーとして認めない」という風潮がありました。
これはアメリカの法律において、ハンバーガーパティは牛肉と30%未満の脂身や調味料、つなぎを使ったものと定義されている事に準じていると思われます。
その為、マクドナルドでも豚肉を使ったパティのハンバーガーには「ハンバーガー」という名前がついていません。
(てりやきバーガーがてりやきハンバーガーじゃないのはその為だと思われます)
モスバーガーでも合いびき肉のパティを使ったハンバーガーは「とびきりハンバーグサンド」です。
なので、正確には(特にアメリカでは)、牛肉100%のミート以外を使ったパティのバーガーをハンバーガーではないという事になります。
ただし、日本では厳密にそういった決まりがあるわけではありませんし、
実際には合挽つなぎありのハンバーグを挟んだハンバーガーは想像以上に美味しいです。
真の”グルメ”は伝統に忠実なものを指すのか、
はたまた新しさを求めて「ハンバーガー」ではなくなった物なのかは難しいところです。
ハンバーガーは体に悪いのか
2000年代中盤にアメリカのディズニーランドとマクドナルドの提携が解消され、
その時の理由が「肥満の原因となる会社との提携は社会的責任に反する」というものだったそうです。
しばしばハンバーガーは体に悪いとされますが、本当にそうなのでしょうか。
アメリカではハンバーガーを提供する際に、セパレートスタイルが一般的です。
ハンバーガーの上下が分かれた状態でサーブされ、自分の好きな具材だけ挟んで食べるというものです。
ファストフードでもトッピングの自由さが日本の比じゃありません。
ハンバーガーバンズに、ハンバーガーパティとチーズ、ソースだけを挟んで食べ続けたら、もちろん体に害があると思いますが、
きちんと野菜も挟んで食べればそれぞれは普通の食事として全く問題なさそうです。
(パン、ハンバーグ、生野菜・・です)
問題はその分量や付け合わせのフライドポテト、そしてソーダにあるのかもしれません。