みんな大好きなフライドポテト。
嫌いな人はいないんじゃないかって思います。
アメリカ流に言うなら、「フレンチフライ」ですね。
なんでフレンチなのにアメリカなの?ってところですが、
その起源をしるとさらに頭がごちゃごちゃになると思います。
今回はそんなフレンチフライ(フライドポテト)についてちょっと掘り下げてみます。
フライドポテトの発祥や種類について
実はベルギー発祥
フライドポテトの発祥は「フレンチフライ」なんて呼ぶぐらいだから、フランスなのかと思っていましたが、
実はその発祥はベルギーでした。
当時ポテトを油で揚げた料理を作っていたベルギー人が、フランス語を話していたのを見た人が
「フランス語を話している人が作ってた揚げ物だ。フレンチフライだ!」
と命名したんだとか。
そういえばベルギービールのお店などではフライドポテトが定番料理としてありますし、
そもそもベルギーにはフライドポテトの専門店があるぐらいです。
NYにあるPommes Fritesはまさにベルギー流のフライドポテト専門店で、いつかは行ってみたいお店の一つです。
フリーダムフライと呼ばれた過去
30代以上の人にはちょっとだけ懐かしい話ですが、
2000年代の初頭ごろに、フレンチフライは一時期だけ「フリーダムフライ」と呼ばれていました。
これはフランスが米国と対する国への戦争に参加しなかった事に対するアメリカ人の愛国心の表れによるものだそう。
ただ、日本にまではその波が及びませんでした。
そもそも日本では「フライドポテト」って言うから関係なかったのかもしれません。
フライドポテトの種類
フライドポテトには3次元的な種類の分け方があります。
それは素材×状態×形状によってあらわされます。
フライドポテトの「素材」といえば、一番有名なのはジャガイモ。
どのファストフードでもハンバーガーに添えられているのはジャガイモのフライドポテトです。
が、アメリカのファストフード店では、店舗によって”さつまいも”を使っているところもあります。
これは「スイートポテトフライ」と言って一ジャンルを築いています。
以前、フライドポテトメーカーさんから頂いたバニラ風味の甘いコーティングがされたスイートポテトフライは絶品でした。
次にポテトの「状態」。
スタンダードなのは、ポテトをそのままカットしたもの。
ポテトカット用の器具があり、それでザックリカットしたポテトをそのまま油で揚げます。
大きさにばらつきが出ますが、ポテトの食感が自然な感じがします。
対して「練りポテト」と呼ばれる、一旦蒸かしたポテトをフライドポテトの形に成型し、
それを再度油で揚げるものもあります。
形は均一になりますが、食感が若干蒸かしイモのような感じになります。
アンパンマンの形をしたポテトなんかは練りポテトだったと思います。
そして最後が「形状」。
大きく分けて4つあります。
ジャガイモの形のままザックリカットした、ナチュラルウェッジ。
マクドナルドに代表される細いタイプのシューストリング。
ステーキカットとも呼ばれるストレート。
クルクルと巻いているカーリー。
ナチュラルウェッジは皮つきポテトとも言われる半月状のカットで、
そのままポテトの味を一番楽しめます。
シューストリングは靴紐という意味。
他にもジュリエンヌカットと呼ばれる極細の物もあります。(シューストに分類しちゃダメかもしれませんが)
ストレートはそのまま、まっすぐな形状。
シューストリングよりも太目のストレートです。
カーリーはグルグル巻いたフライドポテト。
見た目に楽しい形です。
これらを掛け合わせて種類のフライドポテトがあり、
さらに表面をコーティングしたクリスプタイプもあり、それぞれ美味しいです。
アイダホとフライドポテト
フライドポテトの産地と言えば、なんとなく「アイダホ!」って想像してしまうのはマーケティングの賜物なのかもしれません。
事実、アイダホ州はアメリカで使用される13%ものジャガイモを生産する産地で、
フライドポテトメーカーの社員が視察に行くほどの場所です。
そんなアイダホには、なんとポテトの添え物にハンバーガーという逆転の発想の飲食店「Boise Fry Company」があります。
こちらも一度は行ってみたいお店の一つです。
なぜハンバーガーの添え物にフライドポテトなのか
最後に、フレンチフライをアメリカンと言わしめる理由である「なぜハンバーガーの添え物なのか」について。
そもそもハンバーガーが体に悪いとか、太るとか言われている原因の一つにフレンチフライがあるであろう事は容易に想像がつきます。
ハンバーガーというパンを食べるのに、添え物にジャガイモという炭水化物を乗せているわけですから、当然です。
でもこのフレンチフライにも重要な役割があるそうで、
なんでもハンバーガーでは補えない「カリウム」を多く含んでいるんだとか。
野菜をたっぷり挟んだハンバーガーにフレンチフライを”適量”添えて、
きちんとバランス良く食べることが出来れば、ハンバーガーがここまで悪者になる事はなかったのかもしれません。