ドーナツといえば、アメリカンスイーツの代表みたいな印象があります。
筆者もアメリカ人に負けずドーナツが好きなので、最近のドーナツブームには嬉しいばかりです。
数あるドーナツの中でも、いまだにクリスピークリームとの出会いで感じた衝撃は忘れられません。
Krispy Kream
筆者が初めてクリスピークリームと出会ったのは、2006年に初めてラスベガスに渡航した時のことでした。
街全体がエンターテインメントであるラスベガスにあるお城をテーマとしたホテルの一画にその工場はありました。
それまで日本でこういった”ドーナツの出来る様”を見る機会なんてなかったので、
食い入るように見てしまったのを覚えています。
初めて食べた、出来立てのオリジナルグレーズドの衝撃たるや・・
「今まで食べていたドーナツはドーナツじゃなかったんじゃないか」
と思った程です。
それぐらいドーナツの概念を覆してくれる食感と味わいでした。
その後、海外旅行でKrispy Kreamがあれば必ず買っていました。
特にBuy 12 Get 12(だったかな)のセールの時にはもう満足いくまでドーナツを食べたものです。
日本上陸
その年の年末に日本にもクリスピークリームの1号店が出来ると聞いて胸が躍りました。
当時株をやっていた先輩に株券の買い方を習ったりしました。
実際にオープンすると、すごい行列を作り、その話題性で一気に浸透していったのは記憶に新しいです。
嬉しいことに筆者の地元でも展開され、一気に身近になりました。
お土産として買ってきてくれる友達もいて、クリスピークリームに困る事がありませんでした。
ただそれは逆に”慣れ”を引き起こしてしまうことでもあったのです。
慣れ・慢心
身近になると「いつでも買いにいける」と思うようになり、特別感が薄れていきました。
そもそも「アメリカに行かないと食べられない」という感覚だったものが、地元でちょっとだけ並べば買えるんです。
目新しさがなくなっていたわけです。
美味しさは変わらないし、いつだって食べたいんだけど、
それよりも気になるドーナツが出ればそっちを優先せざるを得ない状況でした。
慣れからくる慢心です。
ふと気づいた時には、地元の店舗は無くなっていました。
たびたび来るドーナツブーム
クリスピークリームが日本に上陸したころ、ドーナツプラントもそこかしこに店舗がありましたし、
ミスドも高級路線の店舗を出店していました。
そのままドーナツブームが来るんじゃないか?と思われましたが、
大した波を見せるでもなく鎮火。
そして今まさにコンビニのドーナツ商戦によってまた火がついたかのように思われていますが、
セブンイレブンですら売れ行きが好調ではないとの噂を聞いています。
日本人にとってドーナツは日常で食べるもの以上の特別な物にはならないのかもしれません。
あの衝撃をもう一度
クリスピークリームは筆者の地元からは消えてしまいましたが、
ちょっと足を伸ばせば東京にはまだまだたくさん店舗があります。
Krispy Kream Doughnuts 公式
あの衝撃をオリジナルグレーズドから得ることはもうありません。
(いつの日かもう一度あの衝撃を味わいたいです)
でも、あのオリジナルグレーズドを食べる事が出来るのはクリスピークリームだけ。
筆者にとってはアメリカを思い出さずにはいられない、そんなドーナツです。