太陽も登り切って、部屋は日かげになり、気だるい午後。
そんな雰囲気を利用してアメリカンな気分にさせてくれる曲があります。
それはロバート・ジョンソンのブルースです。
悪魔に魂を売った男
ロバート・ジョンソンと言えば、有名なクロスロード伝説があります。
彼の巧みなギターテクニックから聴衆が
ミシシッピ州のRoute61とRoute49の交わる十字路にて、
悪魔に魂を売り渡して、その引き換えにテクニックを身につけた
という噂話を広げていったものです。
悪魔に魂を売り渡しただけあって、若くして亡くなってしまっていますが、
実際に彼の楽曲は後のロックミュージックに大きな影響を与えています。
クロスロードと根深い「Crossroad Blues」はエリッククラプトンが在籍していたCreamにカバーされており、一聴の価値ありです。
レコーディング音質が生み出す効果
ロバート・ジョンソンは1900年代初頭のブルースギタリストであり、
短い生涯での限られた曲のみが現生に残っています。
その為か、レコーディングされた音質も決して「良い」とは言えません。
が、それが逆にいい効果を生むこともあり、
なんともいえないノスタルジーな気持ちにさせてくれる音に仕上がっています。
その為、午後の気だるい空気の中、シンとした部屋で大きな音で流すロバートジョンソンは
どことなくアメリカの田舎のカフェにいるような、そんな気分にさせてくれるわけです。
オススメの曲
筆者個人としては、ロバートジョンソンはどの曲から入っても大丈夫だと思ってます。
というのも、そこまで曲数が多くないし、現代の音楽ほど複雑じゃないから。
何事も後世に多大なる影響を与えるものっていうのは、カッコいいけれど単純だったりします。
だから残りやすいし、後付けでアレンジしやすいんです。
CD(音源)もどれを購入していいか迷うほどたくさん出ていますが、
どれも焼き直し焼き直し・・といったものばかり。
ジャケ写に使われる画像が2~3枚しかないのも、彼のミュージシャンとしての人生が短かった事を物語っています。
なので、Completeを一枚購入しておけばまず間違いありません。