マクドナルドで、・・いや、
世の中のハンバーガーの中で一番美味しいのは間違いなくBIG MACです。(異論は認めます)
筆者は自分の他にも、グルメバーガーを食べ歩いたにも関わらず最終的にはビッグマックに落ち着くという人間を何人も知っています。
それだけ完成度や色々なバランスに優れたビッグマック。
もしビッグマックについて語るなら、”彼”の事を抜きではありえません。
それはOfficer Big Macです。
Officer Big Mac
生まれるべくして生まれたマクドナルドキャラクターズ
マクドナルドの仕掛け人であるレイ・クロックは当初、自身の同郷かつ同級生であるウォルト・ディズニーの成功にあやかって、ディズニーランドでの出店を熱望していました。
これはもちろんディズニーランドに出店すれば単純に売り上げが期待できるという想いもあったでしょうが、
レイ・クロック、ウォルト・ディズニーの両氏共に「子供が楽しめる物がお金になる」という、今ではあたりまえのマーケティング手法にたどり着いていたからに他なりません。
ディズニーランドへの出店が断られてしまったレイ・クロックが、マクドナルドの商品を子供に好かれそうな「キャラクター」で売っていく事になるのは(今なら)想像に易いことです。
そして生まれるべくしてうまれたドナルド・マクドナルド。
今でもマクドナルドの看板キャラクターとして、一応その存在が確認できます。
マクドナルドランドの住人
そんなマクドナルドのキャラクターは後に設定が加えられて生き、
ついには「マクドナルドランド」という架空の世界において、多くのキャラクターが生まれました。
その中の一人にビッグマックを模したキャラ、Officer Big Mac(ビッグマックポリス)もいました。
マクドナルドランドの秩序を守る存在として、警察官の体にビッグマックの頭がついた、言うなればアンパンマンのようなキャラクターです。
どうですか、この何とも言えない気の抜けた顔のしたポリスマンは・・。
当時はこのように販促グッズにまで姿を現していた彼(と仲間たち)ですが、
ある時を境に表舞台にはぱったりを顔を出さなくなってしまいます。
一説には権利の問題でキャラクターが使えなくなったとか、
一説には「マクドナルドランドに犯罪をにおわすキャラがいてはいけない」だとか、そういった話はありますが、
マクドナルドからの公式の発表として、彼らが消えた理由を示す言葉はなかったそうです。
これはディズニーランドにミッキーは残っているけれど、プルートやグーフィがいつの間にか消えてしまい、その後全く姿を現さなくなった状態みたいなものです。普通に怖いです。
アメ雑としての急な復活劇
そういう経緯もあって、ビッグマックポリスが印刷された販促グッズは今のマクドナルドでは得る事ができなくなってしまいました。
その為、ファンの間では「現存しないキャラのレアアイテム」として取り扱われる事も。
そんな彼が2000年代に突如おもちゃとして復活しました。
アメリカでは有名なおもちゃ「バブルヘッド(ボビンヘッド)」として、
ドナルドやハンバーグラーを差し置いて商品化されていたんです。
ということは、権利の問題がどうこうではなかったわけだ。
その後もとくに他のマクドナルドキャラクターが現れることもなく、
ビッグマックポリスですら在庫を売り切ったのか、街中で見る事はなくなりました。
おわりに
マクドナルドは今でこそ、不健康の代名詞であるかのような扱われ方をする事もありますが、
当時の子供たちからしたら夢が詰まった企業であったと思われます。
その証拠に、いまでもなおマクドナルドには「プレイランド」が設置されている店舗がありますし、
ハッピーセットのオマケはいつだって魅力的です。
時代が時代だったなら、ディズニーランドさながらのマクドナルド遊園地が出来ていたとしてもおかしくはなかったと思うんです。
もし、マクドナルドランドが遊園地としてオープンしていたのなら、
そこではビッグマックポリスとのキャラクターグリーティングがあり、
シェイクの山やアップルパイのなる木があって、楽しい場所になっていたかもしれないと思うと、
彼らが急に姿を消してしまったことは残念でなりません。